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RSGT2016でLeSSのお話をしてきました

守田さんと私とで、NexusとLeSSの概要説明と比較を、Regional Scrum Gathering Tokyo 2016でお話してきました。
2016.scrumgatheringtokyo.org

私自身のパートは15分だったのですが、Basと会話した内容なども交えてお話させていただきました。

当日の資料はこちら

www.slideshare.net

当日はほぼ満席。びっくりするくらい多くの方に参加していただきました。

何人かの方にも質問もいただき、大規模でのスクラムの関心の高さを感じました。

参加していただいた皆様、ありがとうございました。

スクラムチームのご紹介

Gaiax R&D事業部 PMO の木村です。
takubon.hatenablog.com

Gaiax Advent Calendar 2015 - Qiita 14日目は、Gaiaxで実践しているスクラムチームをご紹介します。

プロジェクトチームは、小さいパイロット的なチームで、プロジェクト立ち上げ当時から参画して、スクラムで始めたプロジェクトです。
プロジェクトメンバーは、2名で、プロダクトオーナー兼開発チームになります。
なので、厳密にスクラムかと言うと微妙です。。。
私の立場は、アジャイルコーチとして関与しています。

スクラムを始める前に

プロジェクトを実施する前に合意しておくものがあります。

今回のプロジェクトは、プロジェクト立ち上げフェーズ(とは言え、数時間でしたが)上記を確認、合意しました。
このほか、ストーリー収集、リリース計画も立ち上げフェーズで実施しました。

プロジェクト立ち上げフェーズ

プロジェクトキックオフにあたり、方針、ビジョンなどを合意します。

ビジョニング

プロジェクトを立ち上げにあたり、どういったものを作るのか、なぜそれを作るのかを話し合いました。プロジェクトの指針になるものです。
今回のプロジェクトの目的は、web開発の学習が主目的で、TDD、Scrumなど新しい取り組みを行いたい。
プロダクトは、自分たちが日常で使いたいタスク管理ツールを作るプロジェクトです。
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ワーキングアグリーメント

俊敏に開発するためには、自分たちで働き方のルールを決めていきます。
適宜、見直しを行っています。
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写真は、ホワイトボードで話し合ったものを清書したものです。
付箋に書かれているのは、スプリントレトロスペクティブで、上がってきたKeepやTryで続けていきたいものをワーキングアグリーメントに追加しています。

完成の定義

何が出来ていたら完成なのかを定義します。
こちらも適宜、見直しを行っています。
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こちらも清書したものです。
付箋に書かれているのは、スプリントレトロスペクティブで、上がってきたKeepやTryで続けていきたいものを完成の定義に追加しています。

ユーザーストーリーマッピング

ビジョニングで検討した、プロダクトゴールを元に、ストーリーの洗い出しを行います。
洗い出したストーリーを、ユーザー体験ごとに並べ、ナラティブフローを作り、それごとに優先順位順に並べます。
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最初に写真を撮り忘れたので、後半のユーザーストーリーマッピングです。
ユーザーストーリーマッピングは、このままプロダクトバックログとして活用しています。
付箋の色で分けていて、オレンジがユーザーストーリー
ピンクがスプリントレビューで挙がったフィードバック
付箋にチェックを付けているものが、完了したストーリーです。
完了したストーリーに付いている緑色の付箋は、ストーリーの受け入れ基準になります。
青は何だっけか。。。


リリース計画

今回は、タスク管理として最低限利用できるのは、どこまでストーリーが実装されれば良いか話し合い、ミニマムセットのリリース範囲を決めました。
リリース範囲について、規模の見積もりを行い
規模を見積もったストーリーをひとつピックアップして、作業タスクを洗い出し、ざっくりとしたリリース計画を立てました。
このプロジェクトでは、4スプリントを実施すれば、ミニマムセットをリリース出来る計画になりました。



プロジェクトスタート

ワーキングアグリーメントで定めたとおり、スプリント期間は1週間で実施、毎週火曜日にスクラムイベントを実施しています。
同じ日にスクラムイベントを実施しているため、スプリントの終わりと始まりが同じ日に行っています。

スプリントプランニング

スプリントの最初にスプリントプランニングを実施し、このスプリントで何を実施するのか、どう実施するのかを合意します。

  • メンバーのキャパシティの確認
  • 実施するストーリーの選択
  • 受け入れ基準の確認
  • タスク洗い出し
  • タスクを理想時間で見積もり

スプリントプランニング第1部、第2部と分けずに、ストーリーごとに上記を実施しています。

デイリースクラム

Gaiaxでは、朝に実施しているため、朝会と呼ばれています。
毎日10:30から15分間、立って実施しています。

  • 昨日実施したこと
  • 今日実施すること
  • 困っていること
  • スプリントレトロスペクティブで出た項目(Try,Keep)の確認

スプリントレトロスペクティブで出た項目の確認は、改善する項目が実施されていないという問題があったので、デイリースクラムで毎回確認するようになりました。

実装中!!

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実装中の風景
メンバーの席がバラバラなため、座席を移動してスタンディングでペアプロを実施しています。
横にスプリントバックログも見えます。

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こちらが、スプリントバックログと、スプリントバーンダウンチャート、リリースバーンダウンチャートです。
リリースバーンダウンチャートを見ると、現在4スプリント実施中で、リリース計画の見直しをして、このスプリント終了時には、ミニマムセットのリリースが出来そうです。

スプリントレビュー

スプリント最終日のデイリースクラム後にスプリントレビューを実施しています。
ここでは、実際に動くものを受け入れ基準と照らし合わせてデモしてもらい、受け入れ基準が達成出来ていなければ、プロダクトバックログに差し戻します。
その後、プロダクトがより良くなるためにはどうするかを話し合い、フィードバックとして、プロダクトバックログに追加していきます。

スプリントレトロスペクティブ

スプリントレトロスペクティブは、KPT方式で実施しています。
最初に、KPT全体を見直し、Tryして続けていきたいものは、Keepへ移動。
Keepで続けていきたいもは、そのままKeepに残すか、完成の定義またはワーキングアグリーメントに移動します。
Problemは問題が改善しているものは剥がしてしまいます。
KPTボードをリフレッシュした後、Keep,Problem,Tryを挙げていきます。

  • Keep
    • 良かったこと、続けていきたいこと
  • Problem
    • 改善した方がよいこと
  • Try
    • 発生したProblemの具体的な改善策
    • よりよくなるためのチャレンジ

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スプリントバックログの裏がKPTのボードになっていて、毎日デイリースクラムで改善策に取り組めているか確認しています。
こちらも付箋の色で分けています。
緑:Keep
黄:Problem
ピンク:Try

実際にスクラムで実施してみた感想

メンバーに以下の質問をして回答してもらいました。

  • 質問:今までの働き方と比べて(新人研修とかでもOKです)
    • 良かった点
      • 基本的にペアで作業する
      • 1スプリント分のタスクの洗い出しと見積もりをしっかりやる
      • 1スプリント分で使える時間を予め決めてから計画する
      • スクラムイベントでKPTによる振り返り
      • デイリーバーンダウンチャートを毎日更新する
      • 慣れるとリズムが出る
      • アナログな紙とボードを使う
      • 毎日プロブレムに対する改善を意識してプロジェクトに取り組めた
      • 作業時間の見積もり方が体系化されていたため、無理なく進められた
      • リモートリポジトリにプッシュする条件が明確だったのでコードを書くことをやめるタイミングが明確だった
    • 悪かった点
      • 慣れるまでは戸惑うことがあった(タスクの時間見積もり)
      • あるはずがないです
  • 質問:スクラムをやってみて
    • 気づいた点
      • 直接ストーリーとは関係ないことを考慮し過ぎていた
      • 毎日Tryを確認しないと忘れる
      • リリース出来るものを1スプリントで完成させることの重要性
      • 改善のための動きを徹底しておかないと体系化された開発プロセスを使う意味がない。
      • 振り返りはどうしても(日本人)は悪かった部分をたくさんあげてしまうが、一週間で実施できる改善の動きは限りがあるので、本当にクリティカルな物だけをピックアップすべき。

さいごに

スクラムで運営しているチームの立ち上げから、スプリントで実施しているスクラムイベントなどを紹介しながら、実際にどのように進めているのかをご紹介しました。
今後、スクラムをはじめてみようという際に、参考にしていただけたら幸いです。
このプロジェクトも、現在4スプリント目に入り、ミニマムセットはリリース出来そうです。
チームも進め方に慣れた頃で、次週から新たなリリース計画を実施してプロダクトを洗練させていく予定です。こうご期待!

明日は、R&Dのスクラムマスター @milkyway さんです。

追伸

スチレンボードと強粘着の付箋いいですね。持ち運びが出来るのがとてもGoodです。

アジャイルサムライ横浜道場の4年間をふりかえって

アジャイルサムライ横浜道場は、4年間活動を実施してきて
2015/12/8 忘年会をもって、休止することになりました。
この4年間をふりかえってみます。

横浜道場第1期

横浜道場の記念すべき第1回は、ディスカッションテーマを参加者から募り、ワールドカフェでディスカッションしていく形式で行いました。
第一回が無事終了しました。 - 自分のためのもの
自分は松葉杖だったなぁ。。。


2回目以降は、第1回目のふりかえりの具体的なTryとして、アジャイルサムライを輪読(声に出して読む)→ディスカッションのサイクルを4回実施する方式で運営しました。
アジャイルサムライ読書会 横浜道場第2回を開催しました - 自分のためのもの

第1期では、いろいろとありました。
Agile Japan 2012 でアジャイルサムライの各道場主が参加するセッションでお話しさせてもらったり

www.slideshare.net


アジャイルサムライの著者のJonathan Rasmussonとお会いすることが出来たり
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Agile Samurai Dojo Gathering でLTさせてもらったり
takubon.hatenablog.com

アジャイルプロセス協議会でお話もしました。
takubon.hatenablog.com

2012年

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2013年

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2012年〜2013年の2年間は、通常会(輪読会)、特別会(講演、ワークショップ等)をほぼ月2回ペースで実施し、2年かけて、アジャイルサムライを読みきりました。

横浜道場第2期

2014年にも、横浜道場をどうするのかと言う話が出ましたが、もっと参加者とディスカッションをしたいと考え 2014年以降は、章ごとに、まとめスライドを担当者が発表し、その後ディスカッションを実施する方式で運営しました。

2015年は、横浜道場で学んだアジャイルサムライの知識を実践してみようということで、横浜道場スプリント(仮)も併設して実施しました。
www.slideshare.net

2014年

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2015年

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参加者

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第2期から会場が横浜市の公民館に移り、会場の関係で、特別編があまり実施出来なかったことが原因なのか、そもそも横浜道場の役割を終えたのか、参加者が下降トレンドに入っています。

さいごに

アジャイルサムライ横浜道場は、自分としてもターニングポイントになりました。
横浜道場を通して、様々な人と出会い、様々な人に教えられ、とても自分自身も成長させていただきました。
横浜道場に参加された方の転職率(卒業?)が高いと言う話もありますが、私自身も、社内のスクラムマスターから、アジャイルコーチとして独立。
今は、Gaiaxに入り、PMOという立場で、社内のアジャイルコーチと、移り変わっていきました。
それもこれも、アジャイルサムライ横浜道場のおかげですし、参加していただいた皆様のおかげです。

4年間ありがとうございました。
Readingagilesamuraiinyokohama · agile-samurai-ja/support Wiki · GitHub
アジャイルサムライ横浜道場 | Doorkeeper



アジャイルサムライ横浜道場は、一旦休止しますが、アジャイルの初心者向けの場を残して欲しいという声もいただいているので
また違う形で何かやるかもしれません^^

以下、ただいま運営中です。興味のある方は参加ご検討ください。

プロダクトオーナー祭り2015に登壇しました

プロダクトオーナー祭り2015にて、「大規模な開発でのプロダクトオーナーの役割」というタイトルで登壇してきましたpostudy.doorkeeper.jp


当日のスライド

www.slideshare.net


当日は、余裕を持って到着する予定が道を間違えて、会場到着がギリギリになってしまい、運営の方をヒヤヒヤさせてしまい申し訳ありませんでした。
しかも家庭の事情もあり、登壇終わったらすぐ帰る感じで。。。
重ね重ね申し訳ありませんm(__)m

あまり会場の方と話す機会は無かったのですが、会場はとても広く多くの方にお話を聞いていただけました。

ガイアックスに就職して約2週間が経ちました。

ガイアックスに就職して約2週間が経ちました。

技術開発本部 PMO として、社内のスタートアップの支援などで、現在、2つのプロジェクトでスクラムの導入の推進と、1つのチームでプロセス改善を進めています。
また、すべてのプロジェクトの把握をするために、社員にアンケートを実施して今後、インタビューを実施する予定です。

www.gaiax.co.jp


会社の経営情報はオープンになっており、見通しの良い会社で、社内勉強会や、技術連絡会なども活発に活動していて、とても居心地の会社です。
若い社員も多く、私が入ったことで、平均年齢を少し引き上げてしまいました^^;

やりたいことは沢山あって、もうどこから手をつけようって感じですが、
まずは現状の確認と、PMOの取り組みを理解してもらうところから進めていっているところです。

今後は、アジャイルコーチ仲間や横浜道場などのコミュニティの方とも上手く連携して
何か出来ればと模索中ですので、今後ともよろしくお願いします。



一応、ウィッシュリストをさらしておきます^^
http://www.amazon.co.jp/gp/registry/wishlist/2VHO54BP0YGWJ/ref=topnav_lists_3

LeSS(Large Scale Scrum)のご紹介

LeSS (Large Scale Scrum) とは

LeSS (Large Scale Scrum) とは、スクラムの良いところを活かしつつスケールさせる方法を、Craig Larman*1とBas Vodde*2 が考えたもので、複数チームのコンテキストにスクラムを適用するためのガイドとルールのセットからなります。

  • LeSS Framework
  • LeSS Rules(August 2015) 最近改訂されました。

less.works


VersionOne,Inc.の出しているレポートでは、3% LeSSを利用していると回答しています
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私が LeSSを良いと思う理由

基本的な考え方はスクラムであるということが一番の理由です。

LeSSは"新しい改良されたスクラム"ではない。そうではなく、標準的なスクラム、つまり、あらゆる大きさのグループのやり方と仕事を検査し適応できる経験主義のフレームワークである。<中略>
Lessは(スクラム同様に)組織的な問題を明らかにするシンプルなフレームワークだ。我々は新しいアイデアフレームワークを改善し得ないと言っているのではない。しかし、"改善"の試みは多くの場合、(1) 標準的なスクラムを本当に適用したとき明らかになる弱みに取り組んでいない、(2) 体制のポリシーや固定化されたグループに合わせられている、(3) 新しい銀の弾丸的なプラクティスまたはツールへの信奉、(4) スクラムと実証によるプロセスコントロールの曖昧な理解、(5) 伝統的コンサルティング会社によるあなたのお金を奪う試み--"アクセ◯チュア スクラム/アジャイル"、"IB◯スクラム/アジャイル"、などである。

Large-Scale Scrum is Scrumより引用(訳:吉岡さん)

LeSSのフレームワークの概要を紹介したスライドをアップしました。

www.slideshare.net

Large Scale Scrum(LeSS)の勉強会を主催しています。

毎月1回開催予定 (開催日時についてはイベントページ参照してください)
発表者を毎回 2~3名(ボリュームによる)決めて、発表者が翻訳したいところを翻訳して発表する方式で進めています。
(発表者は、全文翻訳してもってくる必要はないですが、あると嬉しい)

発表者の翻訳やスライドを見ながら、ディスカッションや翻訳の修正を行っていきます。
最終的に、LeSSのwebサイトの日本語版が出来たらいいなぁ^^と考えています。

以下のページでイベント、ディスカッション等を行っています。

※Doorkeeperに登録していただければ、イベント申し込み開始時に案内が届きます。
ぜひ、参加のご検討ください。みなで学びましょう!

怒涛の8/11から8/19をふりかえってみた

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このブログを書くためと言うわけではありませんが、怒涛の8/11から8/19までをふりかえってみました。
8/11~12は、TOCfEファシリテータートレーニング
8/13~16は、TOCfE認定プログラム
8/18は、お仕事であるアジャイルコーチと、TOCfE横浜塾
8/19は、ヒューレット・パッカード様での講演と、LeSS Study
を行ってきました。(現在は大分抜け殻になっているかも...)
見方としては、上段が日付け
赤い付箋は、ポジティブ
青い付箋は、ネガティブ
右端に改善策(チャレンジ)を書いてます。
になっています。

細かいところは、また個別にブログを書こうと思います。